『好き』の数

 STAY HOMEの生活の中、移動が無い分時間に余裕ができ、以前より凝った料理を丁寧に作る機会が増えた。パンを焼いたり、アイスやクッキーを作ったりしている。

 料理が得意かどうかはわからないが、好きではある。何故かと記憶を辿っていくと、恐らく幼少期の経験なのではないかと思うのだ。

 小さい頃、台所にいる母の近くにいることが多かったし、一緒に簡単なお菓子を作ることもあった。ゼリーやプリン、シャーベットやクッキー。パンを作ってみたこともあった。誕生日やクリスマスには母がケーキを焼いてくれた。料理することはとても身近にあったのだ。一番大事なのは、それらの体験が楽しかった記憶として残っていることだと思う。

 得意までいかないけれど、好き。できはしなくても抵抗感は無い。これは実は大事なことだ。抵抗感が無ければトライはできる。トライすればすんなりできることもあるし、やっている内に好きになる。得意と言えるまでに極められることもあるかもしれない。

 嫌いよりは好きがひとつでも多いほうが、多分人生は楽しい。

 今日は何を作ろうか。考えている時間もまた、楽しい。

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