

三条通にある神社です。読み方は「たけのぶいなり」。
祭神は宇迦之御魂大神(うがのみたまのおおかみ)
佐田彦大神(さだひこのおおかみ)
大宮能売大神(おおみやのめのおおおかみ)。
旧社格は村社です。
創建は貞観元年2月。当時は三条から南の一帯に藤原氏延命院という医療施設がありました。西三条大臣とも呼ばれた右大臣左近衛大将藤原良相(よしすけ)公が人々の健康長寿を願って創設したものです。
また、北側には藤原氏の学問所勧学院があり、武信稲荷神社は、これらの守護のために建てられました。
その後藤原武信がこの神社を厚く信仰し、武信稲荷と呼ばれるようになったそうです。

藤原良相が一族の名付けをしていたので、命名や名付けにご利益があります。
末社には御神木の榎に宿る弁財天を祀る宮姫社があります。
榎は「えんのき」にも通じるため、縁結びや恋愛の神様とも知られています。
昔は神社でお見合いの席がよく設けられていたそうです。
この榎は平重盛が厳島神社から移植したと伝えられ、樹齢850年以上の大樹として京都市天然記念物に指定されています。

幕末には神社の南に幕府直轄の六角獄舎がありました。
坂本龍馬の恋人おりょうの父、楢崎将作は反幕派の医師であった為安政の大獄で捉えられてこの獄舎に入れられていました。
当時は女性は牢獄へ面会できず、龍馬も幕府からは監視されている身なのでやはり面会できず、二人はこの木に登って様子を窺おうとしたと言われています。
また、龍馬が幕吏に追われる身となったとき、おりょうは龍馬の行方を探している内この神社に寄ったところ、木に「龍」と彫られていていてその筆跡が龍馬のものだったので、京都にいるという伝言だと思い引き続き京都を探して落ち合うことができたという話があるそうです。

御朱印もいただけます。300円でした。
【Access】
武信稲荷神社
〒604-8801
京都市中京区 今新在家西町38
TEL : 075-841-3023 / FAX : 075-496-9955
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